【過払い請求の成功事例】貸付停止の論点あるケース②
目次
概要
貸付停止の論点ある事案で,過払い請求訴訟を行い,アコムの主張(弁護士介入前)81.5万円,当事務所の主張は1300万円弱で,結局,1200万円で和解(訴訟上の和解)が成立しました。
前任事務所は700万円(元金767万円の100万円未満を切捨てと思われる)しか主張せず(アコム担当者による),依頼者に80万円余~120万円余で和解を勧めたため(依頼者による),当事務所に依頼し直しました。
前任事務所(※)は,他社(プロミス・CFJ)も低額の和解を勧めて和解していました。CFJについては,同事務所計算で元利986万円,未充当計算による元金668万円の半額333万円で訴訟前和解をしていました(下は前任事務所の弁明書の一部)。
※前任事務所・・・過払い請求で最大手クラスの司法書士事務所から,140万円超を理由に紹介された提携事務所(大阪市北区,南森町駅近くの事務所)
詳細
アコム主張額(貸付停止措置による充当合意の消滅・消滅時効の進行を主張)。
①訴訟後・弁護士介入前の担当者による主張額
81万5千円(※)
※当事務所がアコムの主張する理論に基づき計算した元金87万円より少ない。計算相違の理由は不明。
②和解提示(弁護士介入前)
・当初700万円(前任弁護士の主張額)
・最終950万円まで譲歩
・当方提案の1150万円は拒否 → 弁護士を立てて応訴
③弁護士介入後(当初)
950万円でも和解に応じない
前任の弁護士・法律事務所の主張額(訴訟せず)
①主張額:700万円(元金767万円弱より少ない=元金のみで100万円未満を切捨て?)(アコムによる)
②依頼者に勧めた和解額:80万円余~120万円余(依頼者による)
当事務所の主張額(訴訟提起後に交渉)
①MAX1300万円弱(入金予定日まで5%付利)
②訴訟後,弁護士介入前:950万円未満は論外,950万円なら依頼者に話すが説得はしない,1150万円なら和解につき依頼者を説得する
③弁護士介入後の最終主張:1200万円以上でなければ,和解に応じない。
結果
1200万円で「訴訟上の和解」成立(入金日までの元利,百万円未満の切捨てのみ)
解決に至る期間
・受任~取引履歴の開示 21日
※クレジット会社より消費者金融会社の方が早く,その中でもアコムは早い方です。
・取引履歴開示~訴訟提起(貸金業者3社まとめて) 3か月弱
※開示の遅いクレジット会社があったこと,相続による承継の証明が必要だったため,通常よりも長くかかっています。
・訴訟提起~訴訟上の和解 約6か月半
※貸付停止の論点があったため,長くなりました。
・訴訟上の和解~入金 2か月弱(予定)
※10月末入金でなければ和解に応じない(判決を求める)と主張したため,通常より短めになりました。
・受任~入金(予定) 1年弱