債務整理・過払い請求
法律相談の中で最も件数が多く、弁護士に委任するメリットが大きい分野です。
任意整理
裁判所を通さず、当事者同士の和解・合意による債務整理・過払い請求の手続きです。
過払い金により残債務を完済できない場合、分割和解契約を行います。
通常、60回までの分割返済ですが、稀に84回くらいまで応じる業者もあります。
過払い金返還請求
過払い金返還請求についてはトップページもご参照ください。
自己破産
裁判所への申立により、債務の免責を求める手続きです。 一定の生活再建用の財産のみ保持し、それ以上の財産があれば 換価処分を行って債権者に配当することで、残余の免責を求める手続きです。 不動産などの資産については売却が必要になります。
(留意点)
- 税金・社会保険などは免責されない
- 極めて悪質なケースでは、一般の債務についても免責されない(稀です)
- 一定の職業に就けなくなる(保険外交員、警備員など)
- 7年間は再度の破産が原則として認められない
個人再生
裁判所への申立により、債務の一部の免責を求める手続きです。
住宅ローンの担保不動産を保有し続けたい場合や、保険外交員・警備員など、
破産による資格制限がある職業に就いている場合、破産申立にかえて個人再生手続きを取るメリットがあります。
闇金について
受任通知だけでは取り立てが止まらない場合もあります。
受任通知と同時に警察に予め相談しておきます。
厳しい取立てが続いた場合、恐喝、恐喝未遂などで 捜査のベルトコンベアーに乗せていきます。
債務整理・過払い請求の相談の準備 ~スムーズな進行のために~
下記を整理して頂くとスムーズです。
1.借入の内容
- 借入先
- 借入の総額
- 月次返済額
- 金利
- 当初借入日
2.資産・収入
- 月次の手取り収入
- 賞与の有無・程度
- 家賃、or住宅ローンの返済額
- 世帯の人数と世帯収入
お持ちいただくもの
- 借入に関する資料 (無くても対応できますが、多い方が良いです)
・・・レシート、契約書、変更契約書、カード、クレジット利用明細など - 完済先を忘れていないか
- ショッピング分を忘れていないか
(委任する場合)
- 認め印(堅いハンコ。シャチハタは不可)
- 身分証明書(写真がある免許証、パスポート。なければ健康保険証など)
- 最低限の実費・着手金内金(完済先・過払い請求のみの場合、着手金内金は不要)
→多くの場合、最低額として、実費1千円、着手金内金1万円(合計1万1千円)をお願いしています。
債務整理・過払い請求の流れ
1.相談
借入先、借入金の内容、資産収入について、お聞かせ下さい
債務整理・過払い請求の手順、注意事項、必要な費用などについて説明します。
2.委任
弁護士に依頼することを決められた後、受任通知や委任状などを作成します。
3.受任通知の発送
・受任通知により、貸金業者からの取り立てが止まります。
・取引履歴を要求します。
4.取引履歴明細に基づいて、利息制限法による引直し計算を行います。
5.上記の計算結果に基づき、債務整理・過払い請求の方針を決定します。
→ 任意整理、自己破産、過払い請求、個人再生など