Q 交通事故での損害額認定の基準には、どのようなものがありますか?
自賠責基準、任意保険会社基準、弁護士基準(裁判基準)の3つが、主な基準です。
一般論ですが、上記の順で金額が小さく、裁判基準が最も高額です。
例えば、死亡慰謝料については、自賠責で350万円から1100万円、保険基準が1300万円から1600万円(参考値)、弁護士基準(裁判基準)が2000万円から2800万円(大阪地方裁判所の場合)です。
http://shigetsugu-law.com/wp/archives/300
ある程度の損害額の人身事故等において、被害者が弁護士に依頼するメリットは最も高額な弁護士基準(裁判基準)による賠償額を勝ち取る点にあります。
但し、過失相殺の認定など、裁判基準より自賠責基準が被害者に有利と言われるものもあり(※)、損害額の認定のみならず、過失相殺など、トータルでの判断ができる弁護士に相談すると良いでしょう。
※自賠責保険の過失減額 ・・・ 概要は下記の通りであり,過失割合と比較して,減額幅が大幅に少なくなっています。
1 被害者の過失割合が70%未満の場合 ・・・ 減額なし
2 被害者の過失割合が70%以上80%未満 ・・・ 20%の減額
3 被害者の過失割合が80%以上90%未満の場合
(1)後遺障害・死亡関係 ・・・ 30%減額
(2)傷害関係 ・・・ 20%減額
4 被害者の過失割合が90%以上100%未満
(1)後遺障害・死亡関係 ・・・ 50%減額
(2)傷害関係 ・・・ 20%減額
詳細は → 損害保険料率算出機構の当該ページ
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