平成24年(年間),24年10月~25年1月(月次)の過払い金取得実績と動向(累積7億円を突破しました)
多忙のため,ご報告が遅くなりましたが,平成24年(年間),および24年10月~25年1月(月次)の過払い金取得実績をご報告します。過払い金の取得額は累積で7億円を突破しました。
平成24年(年間)取得金額 ・・・ 1億4249万5888円
平成19年10月(開業)~平成24年12月末までの取得実績(累計) ・・・ 7億0546万7734円
<開業以来の実績>
平成19年 96万5000円
平成20年 8546万6311円(累計 8643万1311円)
平成21年 7508万2083円(累計 1億6151万3394円)
平成22年 1億9960万2707円(累計 3億6111万6101円)
平成23年 2億0185万5745円(累計 5億6297万1846円)
平成24年 1億4249万5888円(累計 7億0546万7734円)
<月次取得額>
平成24年10月 1401万0478円
平成24年11月 2167万5000円
平成24年12月 1383万6595円
平成25年 1月 682万9595円
<過払い請求の動向>
過払い請求は,平成20年頃から,峠を越えたと何度も言われながら,改正貸金業法の完全施行(平成22年6月18日)に向けた所得証明の要求による増加(平成22年初め頃~),武富士破たんによる増加(平成22年10月~23年3月頃)など,何度も再増加を繰り返してきました。
しかし,平成23年2月末の武富士に対する債権届出期間終了,同年3月11日の東日本大震災以降,本格的な減少基調が定着しているようです。
また,過払い請求を多数扱う専門性ある事務所に,事案が集中している傾向が一層,進行しています。
さらに,債務整理系と呼ばれ過払い請求を多数処理する大手法律事務所の中でも,引き続き過払い請求に注力して業容を拡大している事務所と,過払い請求の減少にあわせ支店閉鎖などにより業容を縮小している事務所に,二極化する状況が現れています(拡大事務所の代表が弁護士法人アディーレ法律事務所,縮小事務所の代表が弁護士法人法律事務所MIRAIO=旧ホームローイヤーズと言われています)。
<当事務所の動向>
当事務所では,平成22,23年と約2億円の過払い金取得金額でしたが,24年は142百万円と,約6千万円の減少となり,3割近い減少になりました。他の事務所と比較すると,高水準を維持している部類に属するとはいえ,開業以来,初めて大幅な減少を経験しました。
他方,交通事故案件は増加しており,24年の交通事故の損害賠償取得金額は,23年対比で約1億円の増額となりました。このため,個人向け業務における回収ないし取得金額は,トータルでは23年より24年の方が大幅に増加する結果となりました。
25年においては,さらに交通事故案件が増加する一方,過払い金の取得金額については,少なくとも年前半において,さらに大幅な減少が見込まれています。
弁護士数が4名になり,また,債務整理・過払い請求以外の他分野についても若手弁護士が育っており,他分野のスキルアップ・人材育成については24年で一定の目途が立っているため,今後は他分野の業務確立と並行して,再度,完済過払いの需要喚起を含めた過払い請求の需要掘り起こしと回収増額に努力して参りたいと考えています。