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過払い請求と業者動向 その1 (アコム・楽天)

過払い請求は、昨年の秋から今年の2月にかけて、武富士破たんの影響を受けて激増しました。その後、反動もあり、3月以降、特に4・5月以降は激減しているようです。もっとも、貸金業者の財務・経営状態は、過払金支払い負担により相当厳しい状況が続いています。

過払い請求と貸金業者の状況について、アコム、楽天、アイフル、武富士の動向をご案内します。(このページではアコム・楽天)

【アコム】S&Pが長期格付けを投機的等級へ

6月8日、米大手格付け会社であるS&P(スタンダード・アンド・プアーズ・レーテイング・サービシズ)社は、アコムの長期会社格付けを債務返済能力が不充分な「投機的等級」とされる「BB+」に引下げ、アウトルックをネガティブとしました。過払い請求の高止まりなどで、収益が押し下げられる可能性が高いと判断しています。
プロミスについては既に投機的等級になっていたため、今回の引き下げはありませんでした。

なお、ムーディーズでは既にアコム・プロミスとも投機的等級とされています。

■コメント

アコムの財務状況が、過払い請求や上限金利引下げ・総量規制などで、引き続き厳しさを増していることは、否定しがたいところです。
他方、同社は三菱UFJフィナンシャルグループの傘下にあります。しかも、三菱東京銀行のリテール部門として大々的にテレビCMを流したキャッシュワン(銀行とアコムの合弁)も吸収しています。
三菱グループ、三菱UFJグループのビジネス・金融上の信用を考えると、簡単に見放すことは出来ないと考えるのが常識的でしょう。
消費者金融の経営は、銀行支援にかかっていると言っても過言ではなく、三菱との関係がアコムの信用を支えています。
他方、過払金負担は銀行本体にも負担になっており、3月に検討された増資の発表もないことから、状況については注視したいと思います。

【楽天】個人向貸付事業のJトラストへの売却
6月2日、楽天は2011年12月期に約1000億円の損失を計上し、クレジット事業を再編することを発表しました。
具体的には、楽天KCの事業のうち、クレジット事業は継続、個人向け貸金事業を分割して、Jトラストに譲渡します。
これにより、今後の過払い金支払い負担はほとんどなくなるようです。
詳細は、http://www.toyokeizai.net/business/strategy/detail/AC/85ba40f7138cd7193abb987dfeb414fc/page/2/

■コメント
Jトラストは、任意整理において、厳しい対応を取ることが多い業者です。具体的には、他の貸金業者が破産申立を回避すべく元金60回(5年)返済に応じる中、Jトラストのみ一括全額返済(遅延損害金も込み)といった要求をすることが、しばしばあります。他方、過払金については、なかなか全額を支払おうとしない傾向が、他の平均的な大手貸金業者よりも顕著です。

楽天がJトラストのような評判の芳しくない業者に事業を譲渡することは大変残念です。

楽天関係の任意整理や過払い請求は、Jトラストへの譲渡後は、以前よりずっと困難になると思われます。

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