6-10 法律のジェネラリスト・スペシャリスト/市民に近しい弁護士他
下記は、当法律事務所の弁護士採用に対して応募した方の志望理由です。弁護士を志す方、当事務所の採用に応募される方の参考にしていただければと思います。
目次
【目次】
6 法律のジェネラリストかつスペシャリスト
弁護士としての在り方
第1.私が抱くプロの理想像
私が抱く、弁護士というプロの理想像としては、以下の三点を掲げております。
まず、一点目は、ジェネラリストかつスペシャリストであることです。弁護士として職務に当たる際に、依頼者の案件について何ら紛争解決手段を提示できないという状態は、法律のプロとしてあってはなりません。そこで、まずは法律業務全般につき対応できる能力を身につける必要があると考えます。すなわち、『ジェネラリストとしてのスペシャリスト』の実現です。
また、弁護士業界の競争が激化し、これからもサービスの質が向上し続けていくと推測されます。その業界で生き抜いていくためには、「この業務分野なら○○先生に依頼するべき」と同業者から言われるほど、特定の法律分野のスペシャリストにならざるをえないと考えております。
次に、二点目として、収益性を確保することのできる弁護士であることです。前述のように、多種多様で質の高いサービスを提供するためには資金が必要となり、その資金を集めるためには、業務内容における収益性を追求しなければなりません。その追求が、依頼者への利益にもつながり、当然「所属事務所のメンバーの幸せ」にもつながります。このように、収益性の確保・追及が一石二鳥となり、重要になると考えます。
最後に、三点目として、依頼者との確固たる信頼関係を築きあげることのできる弁護士になることです。質の良いサービスを提供するにしても依頼者に満足していただくにしても、まずは、依頼者と信頼関係を築かないことには、依頼者のニーズを把握できないし最善のサービスも提供することはできないと考えます。
第2.プロになっているための軌跡
1.スペシャリストかつジェネラリストの実現及び収益性の確保
前述のうち、スペシャリストかつジェネラリスト及び収益性の確保の実現するために、どのような能力が必要かについて検討するに、ある1つの、共通した能力が必要になると考えました。それは、法律知識や実務的能力の向上のために、油断することなくコツコツ努力を継続する能力です。自己の弁護士としての能力を向上するために努力を継続することで、ジェネラリストとしてのスペシャリストであったり、特定の法律分野の能力に特化したスペシャリストにつながりますし、さらに、能力向上から収益性の確保できる法律家の誕生につながるといえます。
2.依頼者との信頼関係の構築
また、依頼者との信頼関係の構築のため、第一に依頼者の話をしっかり聞き依頼者に精神的な安心を与えてあげられること、第二に依頼者に説明責任を果たすことが重要であると思います。
第一の点については、自己の、誰にでも相談されるカウンセラー的気質を活かすことができます。
また、第二の点では、大学時代にサークルの会長やサークル創設の一員を担った経験があり、その際団体運営には、綿密な対話が重要であるということ及び上に立つ者はしっかり運営方針等をメンバーに説明すべきであることを痛感しました。これらの経験があるからこそ、私は、依頼者に何か腑に落ちない点があれば、積極的に質問を受け誰よりも丁寧に回答することについて自負があります。
この二点は、案外忘れがちかもしれませんが、案件の大小に関係なく、「当該紛争は、結果によっては依頼者の人生を左右するかもしれない」という覚悟で、誠意をもって職務にあたれば、必然的に実践できているものといえます。よって、私は、必ず、依頼者に対する誠意をもって職務にあたる所存であります。
7 想像力・共感力・開拓力,企業法務・IT・労働
弁護士としてのキャリア形成等について
私は弁護士として、
①想像力と共感力を持って依頼者に接すること,
②新人時代には幅広い業務をこなせるように努力して早く一人前になり、将来的には企業法務やIT業関連法務、労働案件などについて専門的に扱えるようになること,
③積極的に需要開拓をしていく姿勢を常に持ち続ける弁護士になりたい
と考えています。
具体的には,①想像力と共感力につきましては,私は大学卒業後、大手コンピュータ会社においてシステム営業に携わってきました。その中で,お客様の立場に立って何が真の解決になるかを常に考え,解決のための方法を一から構築していく活動をしていたことから,これらの行動がその先の活動範囲の拡大や信頼関係の構築にとって極めて重要であることを身をもって体感しております。弁護士としても常に依頼者の立場に立って「共感」し,何が真の解決になるかを「想像」し,それだけでなく,既存の知識・方策のみではなく場合によっては新たな解決策を「創造」していく弁護士でありたいと考えています。 次に,②業務についてですが,駆け出しの頃から様々な分野の法律問題を扱うことで、早く個人として信頼できる弁護士となりたいと考えています。その上で、現時点では企業法務,IT関連(企業再編含む),労働案件に興味があり,将来的にはこれらの分野を専門的に扱う弁護士になりたく、これらの分野の勉強をして積極的に開拓していきたいと思っています。もっとも,現時点で興味があるといっても,実務を知ることで新たな分野に興味を持つことや,適性を感じることもあると思いますので,新人時代はできるだけ視野を広げて多くの分野の法律業務に関わっていきたいと考えています。
また,③積極的な需要開拓について,常に時代に合わせて変化していく経済社会の中においてそれに関わる法的問題も日々変化し,変化のスピードや展開も多様になり,その変化に即応していかないと弁護士としては生き残れないと思いますので,日々の業務をこなしていく中で,常に自分が何を得意分野とするか,そして時代の変化を意識して新たな法律問題の需要を積極的に掘り起こして行きたいと考えています。そのためには,依頼者の悩みを正確に把握するのみでなく,自分が考えた解決策を説明・折衝していく能力,自ら情報発信して需要を掘り起こすプレゼン能力が必要ですが、私は営業時代に新たなビジネスモデルを依頼者にプレゼンし、関係各所との折衝を行ってきた経験がありますので、これを今後さらに磨いていきたいと感じています。以上のように,新人時代は様々な分野の法律業務に関わり,一般的な弁護士としての力を身に付けた上で,自身の専門分野を見つけ,将来的な法律業務需要の開拓を積極的に行っていき,御所への利益還元を図っていきたいと考えていますので,ぜひ面接の機会を与えていただければと思います。
よろしくお願いいたします。
8 弁護士ドラマ,法律相談部,HPの内容
新65期 司法修習生
<弁護士を目指した理由>
きっかけは、中学生の時に見た海外ドラマ『弁護士ペリー・メイスン』でしたが、本当の意味で弁護士になりたいと思ったのは、大学で法律相談部に入った後でした。
本人訴訟を考えている方を含め様々な方がいらっしゃいましたが、大抵の方は不安そうな様子で相談に来られます。学部生である私たちは当然法律知識も覚つかず、到底相手に満足していただける解決法を示せたことなどほとんどありませんでした。それでも、「ありがとうございました」と言われ、少しでも軽い足取りで帰って行かれる様子をみると、「ああ、良かったな」と嬉しくなったものです。単なる友人の相談ではなく、「法律」を通じて依頼者の力になる喜びを知った瞬間でした。
また、法律相談部やロースクールでの模擬裁判において、法廷で弁を振るう楽しさを知ったことも大きな動機の1つになっています。
<目指す弁護士像>
私が弁護士を志したきっかけが、上述のように、法律相談部において依頼者から感謝の言葉を頂く喜びを知ったことであったことから、依頼者の方の顔が見える立ち位置で、相手に寄り添い、何が依頼者にとって最善の解決方法かを共に模索できるような弁護士になりたいと思っています。そのため、どちらかというと企業法務よりも(人々にとって身近な)個人事件をメインに取り扱いたいという思いがあります。また、刑事弁護にも積極的に携わり、被告人更生の一助となれればとも考えています。
もっとも、私は社会経験もなく、これまで法律の勉強ばかりしてきたため、自分の世界が非常に狭いと感じている部分があります。一方、法律相談に来られる方々の年齢層やバックグラウンドは、多岐にわたることでしょう。実際、まだ刑裁修習が始まって1ヶ月ですが、この仕事に就かなければおそらく一生縁のなかったであろう世界の人たちを目の当たりにしてきました。そのような相手に対し、自身の狭い物差しでしか物事を図れないようでは、独りよがりになるばかりで、本当の意味で満足していただける解決方法を示すことなど到底無理な話です。どんな方が来られても、真にその方のことを理解し、自分自身も依頼者も納得のいく仕事ができるよう、様々な事件に触れる中で法律知識はもちろん、広い見聞と柔軟な思考力を養い、引出しをたくさん持った人間的に魅力のある弁護士になりたいと願っています。そして、様々な方に気軽に相談に来ていただけるような、身近な存在になれれば言うことはありません。
<貴事務所を志望した理由>
貴事務所のことは、先日の就職説明会の資料で初めて知ったのですが、HPを拝見させていただき、是非貴事務所で働かせていただきたいと思うようになりました。
まず、HPでは様々な法的手続きについて、一般人にも非常に分かりやすく書かれており、特に「法律論に限らず、人間関係や感情にも配慮した幅広い観点から問題解決に向けた助言を」というフレーズからは、人々が相談しやすく、かつ信頼できる弁護士を目指そうという先生の思いがひしひしと伝わってきたことが大きな理由です。のみならず、各手続において留意すべき点なども細かく指摘されており、依頼者に対する先生の配慮と誠実なお人柄が感じられました。
また、貴事務所では、債務整理や金融関係を中心に据えつつ、知財や行政事件など幅広い分野の事件に対応していらっしゃるとのこと。様々な事件に接する中で、弁護士としてのスキルを磨くことはもちろん、視野を広げ、人として大きく成長できるだろうと私は確信しています。正直なところ、金融関係には全く縁のない人生を送ってきたため、その方面は(他の方面以上に)さっぱりですが、重次先生や坂本先生、和田先生のもとで、ビジネス慣行など色々と学ばせていただきたいと考えております。
<自己PR>
弁護士という仕事は、「人」そのものを相手にする仕事だと考えています。特に個人事件は、依頼者が心を開いてくれなければ仕事が始まりません。その意味で、昔から友人達に「一緒にいるとホッとする」と言われ、「お母さん」「大きなテディベア」と形容される私の雰囲気は、この仕事に向いているのではないかと思います。また、相手に対して壁を作らない性格ですし、笑顔と人当たりの良さには自信があります。
成績に関しては、現時点では全くアピールできるものがありません。ですが、今後生の事件に接する中で、先輩方に積極的に質問するなどして貪欲に知識を吸収し、学んでいく心構えです。何より、依頼者の方の力になれるという喜びややりがいを感じられる仕事をしたいと考えています。
是非一度、事務所を訪問させていただき、重次先生や坂本先生、また直近の先輩として和田先生のお話を伺いたく思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
9 裁判官経験,交通事故の勉強会(大阪・神戸),金融関係
これまでの活動と志望理由等
1裁判所において
裁判所においては合議事件の主任裁判官を経験いたしました。具体的には医事訴訟,国家賠償訴訟,建築瑕疵訴訟等を経験いたしました。交通事件につきましても数件合議事件として処理いたしており,大阪地方裁判所交通集中部,神戸地方裁判所交通集中部と共同の勉強会にも参加し,全くの未経験ではございません。その他といたしましては民事保全事件,民事執行事件,令状事務につきましては一人で決定を出しておりました。
2 弁護士となって
弁護士となってからは,外資系の法律事務所のキャピタルマーケット分野に在籍いたしておりました。具体的には新株予約券の発行,新株予約券付き社債の発行等に関与いたすとともに,不動産の流動化にかかる契約書のチェック,意見書の作成にも関与いたしました。裁判所が関与する事件としては民事再生事件の申立人弁護士として手続の途中から関与いたしました(代表取締役社長が途中で変わってしまったため)。
3 貴事務所へ就職を希望する理由
重次先生は大手都市銀行にご勤務されてご経験を積まれてらっしゃるため金融・ビジネス経験を豊富に有されている上に勤勉で努力家,優秀でらっしゃるところ,重次先生から金融関係の事件をはじめとしてさまざまな事件において的確なアドバイスをいただけるものと存じますので是非とも教えを請いたいと考えます。
さらにひまわり求人求職ナビにおいて記載がございましたが,判例集や判例検索システムもあり書籍等も豊富であるとのことで,重次先生の勤勉な一面を裏付けるものと存じます。その点でも貴事務所に就職を希望する理由となっております。
また,重次先生は,予備校時代から温厚で誰とでも気さくにお話しされる方でしたので予備校時代も予備校にたくさんの人脈を築かれてらっしゃいました。私は,重次先生のおかげで予備校内において友人が沢山でき楽しく過ごすことができたので重次先生には感謝いたしておりました。
弁護士業務にとって難しいことの一つに営業すなわち仕事を取ってくることがございますところ,貴事務所は新しく勤務弁護士を今月にご入所させたうえにさらに新たに募集をかけるなどますますご発展されています。
予備校時代と同様に重次先生におかれましては法律家としての実力はもちろんその気さくなお人柄で現在も仕事上の人脈を数多く築かれて営業を成功させて貴事務所を発展させてらっしゃるものと存じます。私は是非とも重次先生の下でお仕事をさせていただき重次先生が仕事上の人脈を築かれてらっしゃるご様子を拝見して勉強させていただきたいを考えます。
4 最後に
私は一般民事の弁護士としては経験がないに等しいですが,重次先生から勉強させていただき,できるかぎり重次先生のお役に立てますように努力する所存でございます。どうかよろしくお願い申し上げます。
10 薬害体験と,市民に近しい弁護士
≪弁護士を目指す理由≫
送付しました自己PRにも記載いたしましたが、父親の病気の原因が薬害である可能性が高いにもかかわらず、泣き寝入りせざるをえなかったことが、私が弁護士を目指すことになった一番の動機です。
私の母親は、弁護士に連絡をとって、気軽に相談できないと言いました。その理由は、弁護士は敷居が高いイメージがあり、またアクセスしにくいというものでした。
そこで私は、市民に密着して、一つ一つの案件を丁寧に処理する弁護士になろうと決意いたしました。
また、色々な人と話をする中で、自分の不満が法的紛争なのかどうか分からない人が多いということにも気づきました。知識不足であるがゆえに、自らの権利を主張することもできないし、またその方法も知らず、同様に泣き寝入りしてしまう人は多いと考えています。
そこで私自身が、アクセスしやすく、法的な専門知識をもたない市民の方にも、分かりやすい言葉で語る弁護士になろうと考えました。
このような弁護士になる素質を私は十分に備えています。
まず第1に、私は他人の目線になって考えることが非常に得意です。これは感情移入するということと同義ではありません。様々な職業の友人から相談されることが多いのですが、彼らの悩み等を、的確に理解することができると頻繁に言われます。
第2に、悩みを理解した上で、それに対する客観的に最良の解決策を提示することができます。その提示の際に、なぜこの解決策が最良なのか、友人達にとって分かりやすい言葉で伝えることができます。比喩を用いることもありますし、それまでに友人達が経験したことを踏まえて、納得に導くことが多くありました。
これらは全てプライベートな体験ではありますが、弁護士になっても応用させることができると考えています。
私は固い決意の下、弁護士になります。そして以上の理由から、自分の目指す弁護士になれると自負しております。