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31-35 弁護士職の魅力/市民への個別サポート他

下記は、当法律事務所の弁護士採用に対して応募した方の声です。弁護士を志す方、当事務所の採用に応募される方の参考にしていただければと思います。また,すでに弁護士経験が長い方には,初心を思い出す契機にして頂ければと思います。

【目次】

☞31 弁護士職の魅力,幅広いジェネラリスト

☞32 積極性・創造性・向学心,倒産・金融分野,大阪での人脈

☞33 行政では救済の及ばない市民への個別サポート

☞34 依頼者に耳を傾け,社会に支持される弁護士

☞35 明るい性格,挨拶,貸金業経験

31 弁護士職の魅力,幅広いジェネラリスト

1 弁護士を目指したきっかけ

(1)  バドミントンに匹敵するほど自分が打ち込める仕事に従事したい、人生の最期にいい仕事できたなと思いたい、という願望がありました。そこで、文系にいくこととなった高校1年生の冬に弁護士になることを決めました。しかし、その時点では弁護士は人のために仕事する、かっこいい、ステータスが高い等のイメージだけが先行していました。

(2)  その後大学に進学して以降、親戚や友人等から実際に対面している法的な問題についての相談を受けることがありました。例えば、部活でずっとダブルスを組んでいた親友の同期が深夜に駐車中の自動車に自転車で傷を付けてしまい損害賠償を請求されてしまった時、何をされているのか、これからどう動いたらいいのかと相談を受けました。その時、何としても力になりたいと思ったのに、法学部2年生の私は無力でした。この様な経験を通して、私は法的な助けを求める人の役に立てるプロの法律家になりたいと思うようになりました。

(3)  また、わざわざ弁護士に事件を依頼してくる人にとって、依頼事項はその人生を左右するものであることが多いと思われます。それを解決することによって依頼者の力になることができるという弁護士の仕事自体がすばらしいと考えています。

2 将来目指す弁護

法的な助けを求めて依頼してくれる人により良い解決策と提案し実現できるジェネラリストとしての弁護士になりたいです。

また、独立には固執しておらず、ずっと同じ事務所で働いてスキルを磨き、誠実かつキラリとひかる弁護士として事務所に不可欠な存在になりたいと思っております。

3 応募理由

上記弁護士像のジェネラリストとしての弁護士となるためには、さまざまな法分野についての仕事に触れることのできる環境が不可欠です。貴事務所は多様な法分野についての案件を扱っておられ、是非、具体的な執務についてのお話を拝聴したいと思いました。エクスターンでは法律事務所にお世話になり倒産業務を多く拝見できたので、管財人業務にも興味があります。

また、貴事務所のホームページを拝見し、仕事に情熱を持ち依頼者及び事務所の方々に誠実でいる人材を募集されていると感じました。そこで、私は向いているのではないか思い、是非執務のお話等を拝聴したいと思いました。

4 自己PR

(1) 部活

ア 中学から大学まで、体育会のバドミントンを続け、ずっとレギュラーとして団体戦に出ておりました。

イ 他のサークル活動とは違い、体育会は常に学校の名前を背負います。また、バドミントンは個人競技なので、他の団体競技とは異なり負けた時の責任の所在が明らかです(自分一人のせいです。)。そこで、学校等の団体を代表して戦う上での責任感が付きました。事務所の名前を背負って仕事する際も責任感をもって最後まで投げ出しません。

また、その中で粘り強く試合に取り組み勝利を掴み取る体力と精神力が付いたと感じております。例えば、相手のいるバドミントンでも試合は自分との闘いです。速いラリーの中でいかに自分からミスしないかが重要だからです。試合中は、相手にガッツポーズ等すると自分まで興奮するので、自分を落ち着かせるために極めて礼儀正しくしていました。そのため、同期からは“ぺこ○”などと呼ばれていました。“ぺこ○”はフェアプレーの精神にも合致しかつ試合には勝てるというプレースタイルです。このスタイルになるまで中高6年かかりましたが、自分が成長できた結果と考えております。格好良い名前とは言えませんが…

ウ そして、バドミントンは、試合は個人競技でも、日頃の練習でノックや練習試合等をするのに最低8人は必要ですので、練習については団体競技と言えます。なおかつ体育会でしたので、特に年上の先輩との上下関係が厳しい環境で過ごしました。その中で、人間関係における協調性や礼儀を体得できました。

(2) F社でのアルバイト

今年の受験後から合格発表までF社でアルバイトをしていました。労働法を扱いたいので、労働環境が厳しいと評される企業を労働者として経験しておきたかったためです。一人のフリーターとして、労働の大変さを体験しました。

弁護士になっても毎日一生懸命働いていきたいと思います。

(3) まとめ

弁護士は様々な事件・依頼者に対応する柔軟さを持ち、かつ、依頼者の利益を実現するという気概を必要とする職業と考えております。また、依頼者に対してはもちろん、他の弁護士の先生や事務員さんとの円滑なコミュニケーションも欠かせません。わたしは上記の経験からこれらの要素を体得できたと感じております。

さらに、弁護士としての仕事にやり甲斐を見出し毎日夜遅くまで仕事をする体力と精神力も、同経験から身につけることができたと思います。

32 積極性・創造性・向学心,倒産・金融分野,大阪での人脈

1長所・アピール点

(1)積極的に行動して新しいものを創造する

大学では,法科大学院制度ができたばかりということもあり進学のための体制がなかったのでサークルを設立しました。その際,履修登録外の講義に参加して進学希望者を探して参加した場合の利点などを伝えることで賛同をいただき,サークルにおいて判例や演習問題を解説していただけるように教授陣に直接何度もお会いして依頼したりと奔走しました。大学院においても自主ゼミの企画や人数集めに尽力することが多く,2年間を通じて複数のゼミを企画・主催させていただきました。このように積極的に行動して必要となれば周囲のニーズに応じて新しいものを創り出すことができます。また,企画した内容は責任をもって最後まで実現させ,途中で計画を頓挫させることはありません。この能力を活かして,個々の依頼人の方々のニーズをきちんと踏まえ,それぞれに応じたオーダーメイドの案件処理をしていくことで付加価値を付与した職務を提供していきたいと考えております。

(2)常に向上心をもって成長を継続する

学習の機会があれば主体的に関与するように心がけ,履修登録していない講義,演習,ゼミにも参加していました。大学で可能な限り知見を深めようと考え,教授陣にお願いして修士課程の商法や民法演習にも参加させていただきました。また,会社に関する法務や企業の破産・再生を理解して適法性だけでなく妥当性まで含めたアドバイスをしたり,戦略を立てるためには会計や経営の知識が不可欠であると考え,簿記の学習や親のマネジメントの研修資料を閲読するなど法分野以外に必要な知識,技術の習得に精進しています。これらを含めた複数の視点から物事を考えられる人材になることを目標とし,司法試験合格後も勉強を継続しています。今後も,より上質な法的処理を提供するために必要となる知識や技術については,貪欲に習得して成長を継続していく所存です。

2志望動機

(1)倒産分野に関心があります

大学・大学院で倒産法を履修し,商行為法ゼミや民法ゼミでも商取引・担保・相殺と破産・民事再生の関係を研究していました。また,大学院では,ゴルフ場の事業再生を演習授業で扱い,法的思考だけでなく,債権者を説得する際に事業が再生して軌道にのり収益があがることを事業経営の視点を含めて説明して案件を処理していかなければならないことを痛感し,その難しさと面白みを知りました。貴事務所では,破産管財人業務が増加しており,今後の方針として法人の破産再生業務や管財業務に力を入れておられることから,倒産業務に多く触れることができると感じて志望させていただきました。事案処理には弁護士及び事務職員の皆様や経営者の方々と協力して進める作業が必要になると思われ,その過程で多くの方から倒産処理のノウハウや考え方を学ばせていただきたいと考えています。

(2)金融分野に関心があります

大学・大学院にて金融を専門とされている教授及び実務家に師事しており,特に融資分野については大学2回生の際に後藤紀一先生にお願いして修士課程の金融法の演習に参加させていただいてクロス・デフォルト条項の有効性やレンダー・ライアビリティなどの分野についても研究していました。貴事務所の代表弁護士は融資・外為の双方につきハイレベルな業務経験を有しておられることから,職務をとおして金融に関する多くの技術や思考方法を吸収させていただき,今まで習得してきた金融に関する見識をより高めていくことができると考えて志望させていただきました。

3 大阪との縁及び活かせる人脈

大学院での2年間及び卒業後の6か月を除く20年以上の間,八尾市,泉南市,天王寺,天満,上本町に居住していました。大阪に長く居住しており,その間に何度も引っ越したことから幅広い人間関係を有しております。また,西日本で最大のマンモス校である近畿大学に進学してサークル活動に尽力していた際に,より幅広い方々とお知り合いになることができました。加えて,母が大阪にて長く生命保険の外交員をしていたことから,母も幅広い人脈を有しており,大学院に在籍している間や司法試験合格後には,母の知り合いの方々から敷金が返還されないがこちらに非があるのか,故人の遺産がどのように分配されるのか,部屋の賃料を滞納しているが即座に追い出されることはないのか等々のご相談に対応していました。私の友人からも婚約破棄として慰謝料を請求できないか,DVやセクハラにあたるのではないか,取得時効が成立していないかといった相談を受けたことがあり,多くの潜在的な依頼人の人脈を有しています。このように大阪には昔からの縁があり,大阪市だけでなく泉州の方にも幅広い人脈を有しております。この人脈を活かして知人の方々に高度なリーガルサービスを広く提供していきたいと考えております。

33 行政では救済の及ばない市民への個別サポート

弁護士を目指した理由

私は、法科大学院に入学するまで市役所の法規関係や訴訟事務を担当する部署で勤務していました。
私が勤務していた当時の市役所は、市民の方との間で、かなりの数の訴訟を抱えていました。その中には、市民の方が弁護士に訴訟代理を依頼せず、自ら訴訟を行うものも、少なからずありました。
本人自ら訴訟を行う市民の方の中には、行政運営について高度の識見を有するような方もいらっしゃいました。しかし、そのような方についても、訴訟に関しては専門家ではないため、主張を十分に尽くすことができていなかったり、そもそも市役所を相手方とすることが不適切な事案であったりなど、裁判という法的サービスから受ける利益を十分に享受できていないと感じることが、しばしばありました。
行政紛争において、行政と市民との間に、資力や情報量の面で格差があることは、誰の目にも明らかです。だとすれば、市民の方が行政を相手に訴訟を提起するのであれば、せめて専門家である弁護士に助けを借りなければ、訴訟で自らの言い分が認められることが困難であることも予想できるはずです。
それにもかかわらず、市民の方が弁護士に頼ることなく、本人訴訟を余儀なくされていたのは、資力があまりなかったり、行政に対して請求する額が小さかったりなどの理由で、法的サービスを利用することをためらってしまったのではないかと考えました。
司法制度改革により、弁護士の大幅な増員が図られたのは、司法サービスを利用しやすいものとするためとされています。しかし、私は、業務上、行政紛争にかかわる中で、弁護士の力を必要としているにもかかわらず、これを十分に利用できていない人々がまだまだ存在すると考えています。
私が退職前に職務としていた、市役所という組織の一員として、行政サービスを提供し、市民の方の福祉を図るという仕事は、多くの人々の助けとなる反面、どうしても個別の人々について助けが及ばない場面が出てきてしまいます。そのような救済の及ばない人々に対し、法的サービスの提供をすることで、サービスを受ける依頼者の側も、サービスを提供する弁護士の側もより良い方向に向かっていくことができる、そのような仕事をしていきたいと考え、弁護士を志望しました。

 

34 依頼者に耳を傾け,社会に支持される弁護士

1 どのような弁護士になりたいか

私は、弁護士とは法律を通じて不安を取り除くサービス業であると考えています。法律上のトラブルは生活上大きなストレスであって、依頼者個人では不慣れな法律問題に不安を感じながら向き合うこととなります。そのような依頼者に対し、真摯に耳を傾け尽力する弁護士は、確実に需要があり、そのような弁護士を私は目指しています。
依頼者の話に耳を傾け、この弁護士は自分のために精一杯やってくれているという安心感を抱いてもらえるように努力します。依頼者の気持ちを全て理解することはそもそも不可能かもしれませんが、理解しようと努めます。その上で、法律上の観点から問題を解きほぐして依頼者の納得を得られる解決策を探ります。依頼者は法律の専門家ではありませんが、人として信頼できるかどうかは態度や会話を通じて判断できるように思います。法律上の専門技術を磨くことはもちろんですが、この弁護士は信頼できないと思われた場合にはたとえ理論上正しくても聞き入れてもらえないと思いますので、まずは信頼を得るべく真摯に対応していきたいと考えています。
また、私は弁護士は社会から必要とされる存在でなければならないと考えます。社会から必要とされるというのは、あの弁護士、あの事務所はよくやってくれているから、つぶれては困る、つぶれないために一定程度利益をあげてほしい、と世間から思われるということです。商売とは必要とされることを行い、適正な対価を得るもので、必要とされなければ生き残ってはいけないからです。あの弁護士がいなくなったら困ると思われる弁護士を目指します。弁護士は勝っても負けてもどこかしらから恨みを買う職業だと思いますが、無茶を言わない良識ある人から必要とされる、という意味です。

2 真摯な努力の具体的内容

私が考える努力とは、弁護士として必要とされる技術を習得するため、失敗や経験を記録し、時間をかけて見直す、ということです。こうやってうまくいった、あるいはこのように注意された、という経験は、私は放っておくとすぐ忘れます。その対策として、記録して、場面を思い返しながら何回も読み返します。物覚えはあまりよくない方ですが、5回10回と見直すうちに自分のものになります。
私は司法試験に3回目の受験で合格したのですが、人から注意された点を記録し読み返すことが、大きく役立ったと思います。現状私が考えうる最良の勉強法なので、今後も続けていきたいと考えています。

 

35 明るい性格,挨拶,貸金業経験

自己PR

1 明るく積極的な性格

私はとても明るく積極的な性格をしています。人と関わることが好きで、どこへ行ってもすぐに友人ができます。
周りの人からコミュニケーション能力が高いと褒められる私ですが、人と接する上で私なりのこつがあります。まず、私が意識して実践していることは、「あいさつ」です。知り合いだけではなく、多少顔を見たことのある程度の方にも思い切ってあいさつするようにしています。何度かあいさつしているうちに相手も返してくれるようになり、それがきっかけで仲が良くなった方もたくさんいます。
もう一つのコミュニケーションのこつは、「人を好きになる」ことです。人は、自分のことを嫌っている相手のことを信頼しません。そして、表情や態度から、相手が自分を好きなのか嫌いなのかは大体分かります。相手を好きになれば、相手から信頼され、円滑なコミュニケーションがとれる関係を築けます。他人の良いところを見つけて人を好きになることが得意な私は、このことによって、誰とでも仲良くなれます。
私は、上記のような性格のおかげもあり、周りから推されて世話役的な立場になることが多いです。法科大学院ではクラス会や院全体での忘年会の幹事を任されました。幹事等をすることでさらに人間関係の輪を広めることができるため、私はそれらを喜んで引き受けました。また、修了後は、法科大学院から依頼されてティーチングアドバイザーとしてアルバイト勤務をしています。
以上のような私の性格は、仕事仲間との信頼関係を築くこと、クライアントにまた仕事を頼みたいと感じていただくこと等、弁護士という職業においてもプラスになるはずです。

2 貸金業に従事して得たこと

私は大学中退後に7年間貸金業に勤務していました。そして、貸金業に勤務することで多くのことを学びました。その中でも特に私が大切にしていることは、「時間を守る」ことです。世の中は時間を中心に回っていて、時間を疎かにすると、大事なことを任せられない人間と評価されてしまいます。仕事の締め切りや待ち合わせ等の約束の時間を守ることは、社会人として最も気を付けなければならない大切なことだと常に意識するようになりました。
他にも、貸金業に従事している間、お客様が抱える交通事故トラブルや貸したお金を返してもらえない等の相談をされることが度々ありました。また、事務所に大挙して押し寄せてきた暴力団の対応をする等の経験もしました。これらの経験から、社会一般の人達の法律に対する考え方を身近に知ることができ、また、様々な事態に臨機応変に対応する力が身に付きました。
かかる貸金業での経験を生かすことで、私は、一般庶民の気持ちのわかる頼りがいのある法律家になることを目指しています。

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