交通事故相談の増加と医療器具の導入
交通事故相談の増加にともない,医療知識への理解を深め,事案の理解を深めるために,当事務所では各種医療器具を活用しています。
・シャウカステン
左上の写真でレントゲン写真が2枚付けられている器具をシャウカステン(シャウカッセン)と呼びます。当事務所ではMRIの画像も問題なく見られるように,大きめのシャウカステンを導入しました。
相談者とのコミュニケーションに役立つだけでなく,医療関係者との打ち合わせにも活用できます。脊髄の損傷状況の確認など,多くの事件で活用できます。
・人体模型
交通事故の人身事件では,どの部分にどのような傷害を負ったのか,確認することが重要です。特に,手足や頭部では骨の構造が一般に思われている以上に複雑ですので,骨模型を活用して相談を進めます。また,関節に障害が残る場合も多く,構造も複雑であるため,間接模型(骨と腱の模型)も用意しています。
診断書を読み,相談者本人や医療関係の専門家とのお話を進めていく上で,以上のような医療器具を活用することにより,より正確な事実関係の把握を行い,交通事故の損害賠償事件において,加害者側保険会社への示談交渉や訴訟,自賠責やTAP保険金請求などに役に立て,被害者救済を一層推進していきたいと考えています。
代表弁護士 重次直樹