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水産業の倒産増加と為替デリバティブ損失

帝国データバンクが水産関連企業の倒産について,2012年度上半期の倒産動向調査の結果を発表している。

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・2012年度上半期の倒産件数は92件(年度半期ベースで過去10年での最多を記録)
・水産関連企業の円高関連倒産は2008年からの累計で18件,うち,「水産卸売業」の15件は全業界・全業種で最多(註:帝国データバンクは2008年より円高関連倒産の統計を開始している)・・・全累計276件の中で,円高の影響を受けやすいと言われる製造業やアパレル関係を抑えて累計トップ。
(円高関連倒産 上位5業種)
1)水産卸売
2)婦人子供服卸売
3)その他電子部品製造
4)工業用プラスチック製品製造
5)金属プレス製品製造
5)金型・同部分品・付属品製造

(デリバティブ関連倒産 上位)
1)水産卸売
2)婦人子供服卸売
3)非鉄金属卸売
4)水産加工
4)冷凍調理食品製造
4)その他の各種商品卸売
4)かばん袋物卸売
4)電気機械器具卸売
4)婦人子供服卸売

・水産関連業の円高関連倒産18件のうち,17件が為替デリバティブ損失が倒産の要因。為替デリバティブ商品の影響の大きさが分かる。

2012年上期,負債10億円以上の円高・デリバティブ倒産は株式会社マル伊綜合食品,マリン・シーフーズ株式会社の2社。

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