大阪狭山相談会の結果報告
平成24年2月22日(水曜日)、大阪狭山市のSAYAKAホールで弁護士による債務整理・借金問題の無料相談会を行いました。
→ 告知記事
平日水曜日の午後1時から6時(1人1時間で5名まで。予約が多い場合は2部屋利用で10人まで)の予定枠でした。ホームページ以外では3日前の19日(日曜日)に新聞折込で告知しただけでしたが、3名の事前電話予約があり、代表弁護士の重次直樹が相談を受けました。うち、1件については、その場で委任があり、債務整理、具体的には、任意整理及び過払い請求に着手しました。
大阪府のように相当に弁護士数が多い都道府県においても、弁護士の偏在は顕著であり(→大阪府弁護士分布の記事)、和歌山県・奈良県と隣接する地域においては、放置されている法律問題が少なくないように感じました。
今回、気づいた点は2点です。
■住宅ローン
住宅ローンの支払いが厳しい場合は、延滞する前に早めに銀行に相談することが重要です。延滞が始まってからでは銀行の対応は厳しくなり、特に3回目の延滞に入ると本部管轄になる等により柔軟な対応が困難になる場合が大半です。いわゆるモラトリアム法案(中小企業金融円滑化法)による条件変更(条件緩和)を早めに銀行に相談されることをお薦めします。
■相続問題の放置
地方では、戦前の民法と同じく長子相続の考え方が残っているなどの理由により、遺産分割が行われず、土地家屋の登記などが祖父・曽祖父などの以前の代の名義のままになっている例が少なからずあります。
相続による遺産分割や名義変更がそのままになっていても、直ぐに問題は表面化しませんが、余りに代替わりが進んだ場合、相続人の数が多くなり、話合いによる合意が困難になったり、そもそも全員が集まることができず、遺産分割ができないといった問題が将来に残る危険性があります。
■当事務所の方針
弁護士が少ない地域における無料相談会については、今後も経営余力がある限り、続けていく方針です。
以上です。