法定相続分と相続の理念　

- 0.0.1 【目次】

1 相続の理念：「公平」と「意思の尊重」の調和
2 法定相続分とは
- 2.1 法定相続分の一覧表
  - 2.1.1 【基本】
  - 2.1.2 【詳細】
3 法定相続分の例

【目次】

１　相続の理念：「公平」と「意思の尊重」

相続の理念：「公平」と「意思の尊重」の調和

相続分（相続する割合）は，①相続人の公平（法定相続分）と，②被相続人の意思の尊重（遺言，生前贈与，死因贈与等）を，③遺留分制度により調和させています。

本ページでは，①相続人の公平を図る法定相続分について，説明します。

法定相続分とは

法定相続分とは，被相続人が相続について意思を表明していない場合に備えて，法が定める相続分（相続する割合）です。法定相続分を有する方が，法定相続人です。

配偶者は常に法定相続人となります。

配偶者以外では，第１順位が子（配偶者がいる時は，２分の１を人数で均等割），第２順位が親（配偶者がいる時は，３分の１を人数で均等割），第３順位が兄弟姉妹（配偶者がいる時は，４分の１を人数で均等割）です。先順位の法定相続人がいる場合，後順位の方は相続できません（法定相続人になりません）。