過払い請求にかかる期間(23年1月入金分の分析)
受任から過払金取得まで、どの位、期間がかかるのか、
23年1月入金の1924万円について調べました。
満額取得の場合、相談・受任から約8ヶ月が平均値ですが、
業者の資金繰りが悪化して、長期化が進行しています。
ちなみに、約2年前の平成20年12月入金分では3.5ヶ月でした
http://www.shigetsugu-law.com/news/detail.html?type=editdisplay&id=4657
近時では早期入金を優先すると、大幅減額を要求されますが、
多くの依頼者は、大幅減額での早期取得よりも満額取得を希望します。
当事務所では、入金日まで5%を付利した金額を訴訟でほぼ全額取得しているのがほとんどです(例外:アイフル、弱小業者、少額)。
■プロミス 632万円
・113万円 22年5月受任(8ヶ月)
・ 97万円 22年5月受任(8ヶ月)
・293万円 22年6月受任(7ヶ月)
・ 89万円 22年6月受任(7ヶ月)
★コメント:プロミスは第2回公判期日直前に和解するのが通常です。レイクなどより遅いですが、現状、全額支払う業者です。
■アイフル 388万円
・145万円 22年6月受任(7ヶ月)
・ 67万円 22年6月受任(7ヶ月)
・ 49万円 22年5月受任(8ヶ月)
・ 45万円 22年5月受任(8ヶ月)
・ 25万円 22年1月受任(12ヶ月)
・ 22万円 22年5月受任(8ヶ月)
・ 21万円 22年5月受任(8ヶ月)
★コメント:訴訟が進行していたものは、全額又は元金10割ですが、進行していないもの(2月入金に集中)については、3月までの入金を優先して大幅に減額しています(最大元金の5割程度まで減額)。アイフルは一昨年のADRの計画が武富士倒産後に狂い始めており、厳しい経営環境にあります。
■アコム 319万円
・275万円 22年5月受任(8ヶ月)
・ 7万円 22年4月受任(9ヶ月)
・ 37万円 22年5月受任(8ヶ月)
★コメント:アコムはプロミスより入金が早かったのですが(22年8月入金分では受任から4、5ヶ月)、近時はむしろプロミスより入金が遅い状態です。最近受任したものについては、非常に強い態度で減額を要求し、訴訟提起を牽制しています。
■レイク 217万円
・153万円 22年6月受任(7ヶ月)古い履歴がない
・ 64万円 22年11月受任(2ヶ月)
★コメント:レイクは最も支払いが早い業者です。
ただ、古い履歴が保存されていない場合、推定計算による訴訟となり、通常より期間が長くなります。
新生フィナンシャル(レイク)は財務内容が良いと評判であり、同じ新生銀行傘下のシンキとは全く異なる対応です。近時、シンキは新生銀行子会社からレイク子会社になりました。
■その他:8ヶ月程度
ニコス 96万円 22年5月受任(8ヶ月)
アプラス 57万円 22年5月受任(8ヶ月)
セゾン 2万円 22年6月受任(7ヶ月)少額対応
■例外:
クレスト 96万円 22年3月受任(10ヶ月)
イオン 18万円 22年8月受任(6か月)
ニコス 100万円 22年3月受任(10ヶ月)古い履歴がないもの