米国法律事務所と弁護士会(ABA)総会の視察 2013 (2)
サンフランシスコは日本と違い,かなり寒かった。事前に温度を調べておいてよかったが,足りなかった。サンフランシスコの8月の平均気温は,最高気温が22度,最低気温が13度と涼しく,過ごしやすい。日本の服装では寒く,秋物でも朝晩は足りないくらいだった。
背広の上下や私用ジャケットはいずれも秋物を用意したが,冬物が1着あっても良かった。私用スラックスは日本の夏用の薄いもので,寒かった。・・・頭に毛皮のフードをしている人を見かけるくらい寒い。長袖の上着ジャケットやトレーナーは当たり前だ。フリースの上着を現地購入した参加者もいた。
日本は猛暑ですが,サンフランシスコは寒いくらいの気温でした。
サンフランシスコ(桑港,旧金山)はロサンジェルスと並ぶ米国西海岸の代表的な都市だ(ただし,カリフォルニア州の州都はサクラメント)。
サンフランシスコ国際空港からホテルまで,現地在住の方に送っていただき,車内で一通りの案内を受けた。
サンフランシスコの人口は約80万人。約5割を占める白人の他では,アジア系が多く約30%。特に中国人が多く,日本人も1万人程度住んでいる。黒人は約8%と少ない。
・・・一軒家を購入するには5千万~7千万程度は必要という生活費の高い都市で,黒人が住むには生活費が高く,黒人は近隣の都市には住んでもシスコには余り住まないそうだ。
シリコンバレーからシスコまで車で1時間から1時間半程度。シリコンバレーはハイテク企業が集積しているものの,娯楽が少なく,サンフランシスコから通う人も多いことが,地価高騰の要因になっているそうだ。
サンフランシスコの代表的な産業は金融と観光で、カリフォルニアの金融の中心がサンフランシスコだと、説明を受けた(別のガイドによると、金融でもロスの方が中心ではないか、とのことだった。製造業ではロスの方が圧倒的に大きいそうだ)。
空港からの車中,高速道路の右側(東側)のサンフランシスコ湾を眺めていた。途中,バリーボンズのホームランが海に届くシーンで日本でもお馴染の球場(AT&Tパーク)など,テレビで見慣れた光景もあった。
高速を下りると暫く渋滞したが,雰囲気が悪い。サウスオブマーケットの近辺では,落書きも多く,道に黒人が立っている。商店は鉄格子で防備されている。案内人によれば,店に鉄格子が施されているエリアは治安が悪く,近づかない方が良いそうだ。裁判の判決がある日などは,いつ暴動が起こってもおかしくない状態であり,格差社会の不満は相当に溜まっているそうで,何かされても,「その時間にその場所に行った方が悪い」といった自己責任論的な意識が強いそうだ。
Do in Rome as the Romans do. 郷にいれば,郷に従え。
道路を走る自動車,あるいは停車中の車は,意外と小型車が多く,驚いた。トヨタ,スバル,ホンダなど,日本車も多いが,フォードやアウディなど米国車,欧州車でも小型車が多い。大型車はむしろ沖縄の高速道路の方が多かったように思った。案内人によれば,近時,プリウスのタクシーが増えているそうだ。
バンパーに傷がある車も多く,人身への傷害がなければ,警察を呼んでもなかなか来てくれないそうだ。
意識や習慣の差,常識の差について理解し,日本を振り返ってみたいと思う。