米国法律事務所と弁護士会(ABA)総会の視察旅行 2013 (6)
今回はABA(米国法曹協会)年次総会で参加したセッションについて,具体的に書いていきます。
ツアーで予定された参加セッションは下記4つ。
(1) ドッド=フランク法と、内部告発の最新情報
(2) アメリカ最高裁判決レビュー 2012
(3) 弁護士のための最新アプリ活用術
(4) ロバート(最高裁長官)法廷の6年間
(ただし、参加者が自由に他のものを選んで良いとされた)。
1 ドッド=フランク・ウォール街改革・消費者保護法(→ウィキペディア)と、内部告発の最新事情 ・・・ 予定セッション(1)
ドッドフランク法は、オバマ大統領が、米国の巨大金融機関が高給を配しながらリーマンショックを起こした上に税金投入で保護されたことを受けて、制定した法律です。金融機関に対する規制強化策として、巨大金融機関がToo Big to Failとして安易に保護される不当な状態を終わらせ、金融機関の透明性・健全性・安全性を確保する仕組みを作った法律であって、極めて重要だと思います。
しかし、今回のセッションは内部告発に的を絞っていたことなどがあり、私は途中で別のセッションに移動しました。・・・日本で、あるいは私の事務所で直ぐに役立つものではないように感じたこと、ABAの登録証発行や同時通訳用イヤホンの手配など、最初の段取りに時間がかかり途中参加となったこと、スピーカー(発言者)が早口で同時通訳が難しく、最初追いつかなかったこと、著名弁護士ライターのセッションが魅力的だったこと、などから、ライターのセッションに移動しました。
前日の夕食で、2名の弁護士が作家も志望していることを知り、また、私自身、書くこと、表現することを重視していることもあり、法律家ライター(弁護士ライター)のセッションに移動しました。