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自宅売却を免れ,慰謝料等も大幅減額で協議離婚が成立した事例

手続種類 協議離婚
依頼者 30代男性(大阪市在住)
子供 なし
居住 結婚して3年余で別居(妻が家を出た)
財産面 別居の数か月前にローンで購入したマンションがある。妻の弁護士は売却が絶対条件であり,オーバーローンだったら負債は夫が全部負担,余剰が出れば妻に半分渡すよう,強硬に主張している。また,不貞慰謝料・弁護士費用・探偵費用・マンション購入時の頭金50万円の合計470万円以上は支払えと要求している。

相談内容

結婚して4年未満で別居。妻に身体をひっかかれた写真がある。夫は別居の数か月前にローンで購入した自宅マンションを保有している。妻の弁護士は,過大な金銭的要求を行い,威迫的・恐喝的な交渉態度を取っている。別居後の女性と一緒の写真を,「不貞」の証拠で破たん原因であり,夫が有責配偶者と主張し,慰謝料・探偵費用・弁護士費用・マンション頭金50万円の計470万円のほか,買ったばかりのマンションの売却は絶対条件とし,余剰が出れば半額を要求,オーバーローンとなれば,マイナス(残債務)は全額夫が負担せよ,と主張している要求に応じなければ,一生,探偵を付けてプライバシーをなくし,婚姻費用を払わせ続けることもできる,などと威迫する(他にもホームページに書けない重大な威迫行為があった)。

相談者は,離婚のために400万円までは支払うとしても,買ったばかりのマンションを売らされて,オーバーローンなら負債は夫負担,余剰が出れば妻が半分取る,というのは受け入れられず,また,妻側の弁護士の威嚇的・恐喝的な交渉に窮している。

 

解決内容

財産面 慰謝料・財産分与・婚姻費用・マンション頭金50万円の全ての精算金として330万円の支払い(頭金除き280万円)で協議離婚成立。マンションは売却せず。年金分割は50%分割で双方代理人が離婚成立後に手続き。
解決までの期間 受任から離婚成立まで4か月余

弁護士のコメント

妻側の弁護士の財産上の要求は過大であり,要求の方法・態様も相当な範囲を大幅に超えていました。本人による離婚交渉の中,頼んでいない出前や,宗教団体からの通知が頻繁に届くようになり,夫が400万円なら払うと話した途端に,嫌がらせが止まる状態でした。

妻側の弁護士は,買ったばかりのマンション・・・大阪市内の中心地近くにある・・・を売ることは絶対条件だ,一生,探偵を付けてプライバシーを無くし,婚姻費用を払わせ続けることも出来る,などと,威迫していました。

ローンで購入した不動産について,純資産価値がプラスの場合は夫婦折半,マイナス(オーバーローン)の場合は債務を全て夫が負担,という財産分与は,明らかに不公平です別の事例(→こちら)では,オーバーローンの債務を夫が全て負担したため,離婚後,夫は破産申立てに至っています(免責許可決定済)。すでに,判例タイムズ2008.8.1号(No1269)で「財産分与と債務」(東京地方裁判所,松谷佳樹裁判官)「離婚の際の財産分与と債務の取り扱い」(早稲田大学,棚村政行教授)「財産分与における住宅問題」(相原佳子弁護士)の3論文が,夫婦のための負債を離婚に際してどう処理すべきか,提言しています。議論の深化と実務の改善が今後の課題と思います。

本件では,妻側の弁護士が夫側を威嚇・脅迫する電話が録音として残っていました。当事務所の弁護士が,「電話録音を全部聞き,事実関係を把握してから回答したい」と話した途端,妻側の弁護士の対応が急変し,弁護士交替となりました。

結局,買ったばかりのマンション売却はせず,妻が負担した頭金50万円を含めて330万円(慰謝料・財産分与・婚姻費用分として280万円)で協議離婚が成立しました。

3~4年程度の婚姻期間で子供もいない離婚の場合,不貞行為の証拠が揃っていた場合でも,協議離婚における慰謝料は,事案にもよりますが,平均的な相場で150万円程度か,せいぜい200万円程度です。

離婚訴訟において,夫に不貞があった場合の慰謝料の平均は300万円くらいのようですが,中央値は200万円くらいであり,一部の高額事例(婚姻期間が長く子供が複数いる,夫の所得が高い,不貞以外に暴力などもある,など。500万円,1000万円を超える事例がある)が平均値を引き上げているのが実情です。

慰謝料の支払いについては,早期解決のための譲歩はありうるとしても,あまりに過大な要求に対しては,毅然とした対応が必要な場合が出てきます。

事案の性質に応じた対応が求められます。

 

 

 

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